車に乗る人で、ポルシェ(PORSCHE)というブランドを知らない人はおそらく居ないと思われます。光岡(MITSUOKA)を知らない人はたくさん居ると思いますが。しかしポルシェってお高いんでしょう?という話です。でも、我々庶民でも朝昼晩飯を我慢して光熱費通信費全てカットして家賃・住宅ローンの支払をやめて究極に生活を切り詰めればなんとか買えそうなモデルがあるんですよダンナ!それが718ケイマン/ ボクスターです。
ちなみにケイマン6MTで655万円~、PDK(乾式デュアルクラッチAT)で707万4千円~となっております。屋根の無いボクスターは+40万くらいです。

PORSCHE718
エンジン  水平対向4気筒 4バルブターボ
エンジンレイアウト Mid-mounted engine    
気筒数     4    
ボア     91.0 mm    
ストローク 76.0 mm       
排気量     1,988cm³ (1987cc)  
出力 220 kW(300PS)
最大トルク 380 Nm(38.7kgm)
最大出力発生回転数 6,500rpm
全長     4,379 mm
車幅     1,810 mm
全高     1,281 mm
Cd値     .31 cW
ホイールベース     2,475 mm
空車重量(DIN)     1,335 kg(MT)1,365 kg(PDK)
空車重量(EU)     1,410 kg(MT)1,440 kg(PDK)
許容総重量     1,655 kg(MT)1,685 kg(PDK)
最大積載量     320 kg
※PDKは乾式デュアルクラッチAT
フロントホイール 8 J x 18 ET 57
フロントタイヤ     235/45 ZR 18
リアホイール     9,5 J x 18 ET 49
リアタイヤ     265/45 ZR 18
JC08モード燃費 14.1km/l


スペックは上記の通り。ただし、カタログ記載と公式HP記載で少し違うため、できるだけ公式HP記載の情報を正として記載しています。水平対向エンジンをリヤミッドシップに搭載する2人乗りのナンパ車スポーツカーです。今回はアポすら取らずに店舗に赴き、いきなりの特攻で718のボクスターに乗らせていただきました。デザインは言わずもがな誰が見てもポルシェとわかる・・(いや、MR-Sと見間違える人もいるかな?)・・流麗で伝統を受け継ぎつつフレッシュなポルシェマインドに満ちたデザイン(テキトー)で、文句なしにカッコいいです!スポーツカー独特の低さで乗り込むときはかがみながらどっこいせと乗り込むことになります。そしてハンドルや座席、ミラーの位置合わせをしてエンジンスタート!この車はキーを刺して捻るタイプです。残念ながらMTの試乗車は日本に1台たりとも存在せず、ポルシェではPDKと呼ぶいわゆる乾式デュアルクラッチのATです。リヤミッドシップなので当然バックからエンジン音が聞こえるのですが、エンジン音の入り方がとても絶妙!うるさすぎることもなく、さりとて静かすぎてはせっかくのスポーツカーの雰囲気が台無しになってしまう。これは録音したところで雰囲気は伝わらないので実際に乗らないとわかならいとしか言いようがありません。ディーラーから出て走り出した瞬間、乾式デュアルクラッチの「バタバタ洗礼」を受けるかと思ったら、バタバタしていないといえば嘘になりますが全く不快さを感じないスムースさで、後ろから心地よいエンジンサウンドとともにスイーっと加速し、ガッシリしたステアリングフィールで直進安定性も高く、交差点を普通に曲がるだけでも思ったライン通りにスパッと決まり、ブレーキも過去に乗った車の中で最高クラスに心地のよい制動感覚で、普通に街中を流しているだけなのに何から何まで気持ちよくて、んな車に乗ってしまったことを後悔してしまうほど素晴らしいものでした。しかも、もともと重心の低い水平対向エンジンはリヤに積むのが理想的で、ポルシェは昔からRRかリヤミッドシップと、水平対向エンジンをフロントに積むようなことはしません。スバルが前に水平対向エンジンを積んでいるのはいろいろ大人の事情があって、決してスバルが邪道だとか間違いだというわけでは無いのですが、理想的な場所に配置できるのであればそれに越したことはありません。ポルシェの中で一番お買い求めし易い(!?)718ですが、こいつも2リッターターボとはいえあくまでもこいつの2リッターターボは「チューニングして馬力を絞り出した」ものではなく、ヨーロッパ特有の「ダウンサイジングターボ」に過ぎないものであるにも関わらず軽く300馬力ある上に、JC08モード燃費14.1km/lは立派過ぎてまさにパーフェクト超人な車でした。

と、すんなり締めくくると思ったら大間違い!今から718をdisるぞ!
まず、上記のお値段655万円~というのは嘘では無いが、オプションの値段がいちいちゼロが1個多い!ホイールをちょっと違うデザインに換えるだけで+55万円とか、純正のダサいメーターをちょっとレーシーなやつに換えるだけで+20万円とか、純正の時代遅れ昭和なクソハロゲンランプをLEDにするだけで+30万円とか、スポーツバケットシートに換えるだけで+60万円とか、メーカーオプションは「差額方式」であってあとでサードパーティに換える「交換式」ではないくせに、鬼のように金を取ろうとします!なので、メーカーオプションを自分好みの仕様に換えたら普通の車では(ナビを除いて)どんなに高くなっても+30万円がいいところなのに、こいつの場合はゼロが一桁多くなり、簡単に300万400万増えてしまいます!まあ、欲張らなかったらいいだけですが、いくらなんでもこのクラスの車でハロゲンヘッドライトなんてギャグのレベルでしょう!そういうわけで、我々庶民にも手が届きそうで手が届かないポルシェ718ケイマン/ボクスターでした。
そう、それは美人で性格も良く異性からはモテて同性からも愛されて、高嶺の花過ぎて諦めの境地だったのに、いつも微笑みかけてくれてこちらの言うことなすことに笑ってくれて仲良くしてくれるのでひょっとしてこんな俺でも告白したらイケるんじゃないかと勘違いしてしまったら、本当に勘違いだったというオチでした。分不相応というものですね!

ボクスター001





































なんと、あとで営業さんから電話がかかってきて、これのMTモデル中古車在庫がある店舗を探し出し、是非クラッチペダルとフットレスト間隔等、足元をチェックして欲しいと言われました。私が見に行く場合は一報入れてくださるそうです。とても親切な営業さんでしたよ!