そういうわけで2018年3月20日に発表され、ついに日本上陸を果たしたVW(フォルクスワーゲン)のフルモデルチェンジPolo。GTIは夏まで日本に来ないのでとりあえず、本来のPoloであるBセグメント車としてのPoloにいきなり試乗してきました!

形式 AZA-AWCHZ
全長 4,060mm
全幅 1,750mm
ホイールベース 1,450mm
車両重量 1,160kg
乗車定員 5
最小回転半径 5.1m
JC08モード燃費 19.1km/l
エンジン CHZ  排気量 999cc
直列3気筒インタークーラーターボ4バルブ
最高出力(PS)70kW(95)
最大トルク(kg)175Nm(17.9)
燃料タンク容量 40L
トランスミッション 自動7速DSG
フロントサスペンション マクファーソンストラット
リアサスペンション トレーリングアーム
タイヤサイズ トレンドライン・コンフォートライン 185/65R15 ハイライン 195/55R16


りあえず、現在のグレードは3グレード。その中で最上位となるTSI ハイラインのみタイヤサイズが違ったり、トレッドが微妙に違ったり、ハイラインのみエンジンスタートボタン付きで、コンフォートラインとトレンドラインはキーを差して捻ってエンジンスタートです。まあ、これは好みが分かれますけどね。エンジンのスペックは上記の通り共通で、999ccにターボの組み合わせで更なるダウンサイジングターボとなり、何故か日本の税制に合わせたように自動車税の面でも維持費がお得になりました。パワーもトルクも必要充分。さて、実際に乗ってみてどんな感じだったのか、一般人目線で感想を述べます!まず、エンジンをかけてアイドリング状態のときで信じられないほど静かです。3気筒しかないともう少しうるさいかと思っていたら、車内にいる限りあまりにも静かなので、きっと遮音性が高い欧州車独特のものでエンジンフードを開けたらそれなりにうるさいだろうとエンジンフードを開けてもこれまた静か!これなら閑静な住宅街に真夜中帰ってきて車庫入れをしてもご近所迷惑にはならないであろうレベルでした。今回試乗車として用意されていたのが3グレードの真ん中であるコンフォートライン。こいつに乗っていざ路上へ出たところ、やはり乾式デュアルクラッチのバタバタ感は否めないものの、コトンコトンと小気味のいいダンパーの感触が気持ちよくてあまり気になりませんでした。普通に加速し、普通にバイパスの流れに乗る。そして曲がる。この一連の動作に動力性能不足は一切感じないばかりか、むしろテンロクの上質なNA車のようなエンジンフィーリングでいくらダウンサイジングターボでも999ccとは信じられない軽快さでした。ゼロスタートからアクセルを踏み込んで60km/hまで加速してみたらはじめてエンジンが咆哮をあげたのですが、それでもエンスーな方には物足りないくらいの音量で、直進安定性も素晴らしく、さすがこいつもドイツの無法地帯アウトバーンを高速巡航する能力を充分に備えているものだと関心しました。はっきり言って日本車のBセグメントでこの車に敵うライバルはいません。巷で馬鹿共(自動車評論家(笑)モータージャーナリスト(笑)カーライフエッセイスト(笑))が褒めていらっしゃるデザインパクりまくりの鉄クズスイスポなんてチャチ過ぎてお話にならない(なんだかんだでスイスポはめちゃくちゃいい神車だよ!)レベルです。っと、ここまではよくある外車賞賛、日本車下げのアホネタですが、こいつの致命的な弱点を発見!ブレーキが効かない!踏んだ瞬間フニャッとした感覚があり、踏んでも止まらない!普通の感覚でブレーキを踏むと止まらない!けっこう強く踏みこまなければ止まらない!
徐行の状態からじんわり止まろうと思ったら思ったより止まらないので結構恐いです!ただし、普通の巡航速度からのブレーキはそこまで効きが悪い感じは少ないですが、これはそういう味付けなのか、単に私が個人的にそう思うだけでこれが普通なのかはわかりませんが、たぶん「効きが悪い」という感覚は間違っていないかと思われます。また、ブレンボのように「踏んだら踏んだだけ効く」というものとも違い、「踏んでももっと踏まなければストッピングしない」という率直な感想であり、せっかくBセグメントの中でチート級の上級な乗り心地に必要充分な動力性能を持たせておきながら、実用車からスポーティな車全てに共通の、「走る」「曲がる」「止まる」の中で一番重要な「止まる」に不安感があったので、こいつはマイナーチェンジか小変更で改善されるまで待った方がいいかも知れません。DSGをマニュアルモードに入れてエンブレを組み合わせてもこの不安感は払拭できないものでした。これは決して大袈裟な表現ではなく、仮に大袈裟であったとしても大袈裟に声を上げておかないといけない大切なことなので、是非VWにはこの頼りない制動感覚を改善していただきたいところです。ただし、今日試乗したのはコンフォートラインで、ハイラインの方は違うセッティングかも知れないし、夏に入ってくるGTIは「Poloの姿形をした別物」なのでGTI登場を楽しみにしています!
001ハイラインコンフォート