ホンダがシビックを発表しました。引退するDC5インテRの次のパートナーはハッチバックの6MTとなります。せっかくならハッチバックベースのタイプRにしたいろころでしたが、もはやシビックタイプRのコンセプトはその辺のサーキットFF無双ではなく、ニュルブルクリンクオールドコースでFF無双を目指すというコンセプトになっており、ニュルブルクリンクオールドコースといういろいろな要素を兼ね備えた過酷な条件でFF世界最速の座をメガーヌに譲るわけには行かないぜ!ということで熱い魂は昔となんら変わっていません。FFで320馬力ですよ!もう一度言いますが、FFで320馬力!
私がDC5を買ったとき、FFの限界は200馬力がいっぱいいっぱいで、カタログ馬力220馬力であったDC5インテRですらもはやFFも究極のところまで上り詰めたと言われておりました。で、FFではオーバースペックと言われる220馬力を誇ったDC5インテRですが、実際に走らせてみると信じられないような旋回能力、機械式デフの影響でステアリング操作を誤ったらヘタすりゃオーバーステアでスピンしそうな回頭性能、K20Aの下から上まで延々とトルクの湧き出る反則パワフルエンジンのパワーと旋回を前のタイヤ2本だけでよくまあここまで受け止められたものだという凄まじい走りを見せてくれました。サーキットでもタイムアタックならS2000に平均して勝っていたくらいのお化けマシン、それがDC5インテRだったのですが、なんと今のシビックタイプRはFFで320馬力!(ちょっとくどいかなw)
そう、それを可能にしているのはまずタイヤそのものの進化と、245/30ZR20というヤンキーセルシオもびっくりのタイヤによるものが一番大きな理由であると考えられます。ただし、このセッティングはニュルブルクリンクオールドコースで天下を取るためだけの仕様である可能性が高く、案外普通のサーキットならより軽量な17~18インチの方がタイムを出せるかも知れません。 しかし!DC5インテRが当時の仕様としては「FF車にこんな仕様はオーバースペック!」と言われていたのにも関わらず、そんな常識を覆すぶっ飛んだレーシンカーレプリカとして後世に名を残してくれました。たぶん、今回のシビックタイプRも「FFに320馬力はオーバースペック!」という下馬評を覆す、乗りやすくかつ鬼のように速く抜群の旋回性能を持つタイプRの正統進化バージョンとなっているのでしょう。むしろ、これくらい尖っていないとタイプRを名乗って欲しくないほどです。今回私がタイプRを見送ってハッチバックの6MTとしたのは、いくつかの理由があります。本当はタイプRにしたかった!でも、納車まで長期格安レンタカーで過ごす身としては納期が来年の春以降となるのでそれまでレンタカー代が嵩むのでオンボロ軽を買って乗るという手段もありますが任意保険云々を鑑みてレンタカーの方が安心なのでレンタカーを使うが、それならそんなに長く待つとなると納車までオンボロ軽+任意保険との損益分岐点が読みにくく、さらに20インチタイヤは今後の維持費用として重くのしかかること、そしてもう公道でしか乗らないので超高性能を持て余すのでハッチバックの6MTにしておきました。それでも納期は最悪来年の2月らしいのですが、いくらなんでもそこまで遅くはならないでしょう。
実は、他のメーカーでも見積もりを取っていて、どこの営業さんも「レンタカー生活は勿体ないのでメーカー本社のケツを叩いて一日でも早く納車できるようにします」とありがたいことを言ってくださったのですが、長年付き合いのあるディーラーから買うのが安心であることと、せっかくシビックの名前が復活し、しかもハッチバックは輸入車扱いになるというレア加減からシビックハッチバックにしました。でも、いくらホンダセンシングだとかダウンサイジングターボだとか並べられてもDC5タイプRのエンブレムには敵わないです。ただ、いくら言っても覆水盆に返らず。DC5タイプRの思い出とともに次の車が納車されることを待ちます。半年ちかくは長いなあ・・・
もし、盗難から帰ってきたDC5の修理費用が25万円以内ならそれを直して乗りながらシビックタイプR の納車を待っていたかも知れません。そして20インチタイヤでスーパーにお買い物というシュールな日常生活を送っていたかも知れません。いや、そうしてみたかった・・・

※後日、Polo GTIに変更しました。