Dream Theaterの新譜、「The Astonishing」がリリースされました。発売日は1月29日で、CDは発売日前日に到着済み。で、なぜ一週間以上経っているのに速報かって?人それぞれだと思うけど、このバンドは最低10周は聴かないと評価しにくいからです。そして、今回は2枚組で34曲、合計2時間20分という長丁場。これを10周以上聴くには一週間はかかります。今回はロックオペラのコンセプトアルバム。ストーリーは未来のアメリカの話。ストーリーへの感想はノーコメント。8人の登場人物とナレーターの9人をヴ
ォーカルのラブリエが演じました。思い切り個人的見解ですが、このバンド史上初、「ヴォーカルが主役」なアルバムではないでしょうか?もちろんインストオンリーの曲もありますが曲間の繋ぎの演出のため。演奏においてもいつものテクニカルな曲は何曲か含まれているもののあくまでもアルバムテーマに沿ったメロディであり、オケを交えたロックオペラに仕上がっています。ここ最近のDream Theaterはかなりヘヴィメタルに偏重していましたが今回は仕切り直したようです。登場人物に女性も含まれているため、オペラコーラスを入れるなら女性ヴォーカルもゲスト参加させて欲しかった。で、実はオペラやミュージカルの音楽ってあまり好みではありません。正直言って最初の2〜3周聴いただけでは結構苦痛でした。バラード系の曲調が8割以上を占め、テクニカルなメタル調は数えるほど。なので個人的に今作はちょっとアレかなと最初は思いましたが、10回も聴くとやっと好きになってきました。一曲一曲の個性や作り込みが見えて来ると同時にアルバム自体のテーマメロディが34曲の所々に仕込まれており、これぞDream theaterの真髄なわけです。最初に書いた通り、Dream Theaterというバンドの音楽は何回も何十回も聴いて聴いて聴きまくることにより洗脳完了するスルメ音楽なのです。多分今年は来日すると思われるので当然ライブには行きますが、あまり早く来ると34曲全部覚えきるのは大変だなこりゃ。

ジ・アストニッシング
ドリーム・シアター
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-01-29