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当時、父親に無理を言って買ってもらった人生初のパソコン。それがNECのPC-8801MA2です。これからはコンピュータでなにもかもこなす時代、パソコンのマルチメディア時代幕開けのような時代でした。それが1988年頃。当時発売されていたパソコン雑誌で書かれていた「ナイコン族」なる言葉があり、「マイコンが無い」人々を「ナイコン族」と呼び、ナイコン族の人たちもパソコン雑誌を買っては読みふけっている時代でした。いや本当のところナイコン族がどれだけ居たか知らんけどね。親にはプログラミングの練習をすると宣言しておきながら実際はゲームばかりしていました。その頃、ハチハチはゲーム全盛期でした。 有力なソフトハウスはまずハチハチでゲームを先行発売し、売れ行きが良ければ他の機種に移植するというやり方だったのでハチハチユーザーは常に最新ゲームにありつけたのです。しかし、ハチハチ向けのソフトはほとんどがマークⅡSRという古い機種に最適化されていたため、はるかに高性能なMA2のポテンシャルはとうとうほとんど活かせませんでした。フロッピーも2HDドライブを備えておりましたが2HDなんて純正のシステムディスクくらいで市販のソフトは2Dばかりでした。5インチ2HDといえば容量が1メガバイトを誇り、当時としては1メガバイトなんてすごい大容量が1枚のディスクに入るもんだと思っていました。後に登場したMC2のCDROMで540メガバイト(今のCDは720メガバイト)なんて一生使い切ることのないであろうベラボウな容量でした。パソコンのゲームソフトは高く、大体8800円から光栄の信長の野望シリーズなどは14800円くらいしていた覚えがあります。なけなしの小遣いをはたいて買って遊んでいました。
 
PC-8801MA2 1988年発売
CPU:μPD70008AC-8(Z80H 互換)8MHz (4MHzと切り替え可能)
RAM:192kB (メモリー)
VRAM:48kB (グラフィックメモリー)
FDD:5インチ 2HD 2台
グラフィック:640×400ピクセル モノクロ、640×200ピクセル 512色中8色
サウンド:FM音源ステレオ6音、SSG音源3音、リズム音源ステレオ6音、ADPCM音源1音
 
そんなPC8801全盛期の終盤に登場したMA2ですが、結局市販ソフトの仕様が「マークⅡSRの性能で使える縛り」により性能を活かせなかったこと、そしてすぐに9801の時代へ世代交代したことにより悲運の機種として終わりました。でも最終型番となったMC2の方がもっと悲運で、MC2を買った人が一番悲運だったでしょう。ハチハチ所有者で一番の勝ち組みはSRの人です。今思うと残しておきたかったなあ。